9月21日(金)
□18:00 2tトラックとハイエースの2台。座員、スタッフ含め12名が札幌から苫小牧へ移動。
□21:15 苫小牧港を出発しフェリーで八戸港へ。
9月22日(土) □4:45 早朝、八戸港到着。少しずつ明るくなってきました。朝焼けがとてもきれい。ここから車で宮古市へ向かいます。
今から1年前の昨年の9月、震災が起こってから6ヶ月が経った頃にも、宮古市を訪れましたが、同じ海岸線を通り愕然。1年前と何も変わらない瓦礫の山。
途中で寄った道の駅には、津波の力でへし曲がった標識や泥にまみれた案内板など、津波の脅威を伝える展示物がありました。
家が津波で破壊され、基礎だけが残った姿も1年前のまま。今回は、『被災地応援伝統人形芝居公演』ということで、あしり座が2ヶ所で上演させていただく他、八王子車人形西川古柳座、庄内出羽人形芝居の2座が2ヶ所で上演。2日間で計4ヶ所で公演をします。
□10:30 あしり座1日目の公演会場「宮古市西ヶ丘地区センター」到着。早速仕込みに入ります。
演目は『二人三番叟』『壺坂観音霊験記 山の段』の2本。松羽目を吊って、壺坂の山も立てて・・・順調に準備が進みます。
本番前のリハーサル。今回の宮古市公演には、あしり座の他にユースクラスを卒業した大学生3名が参加してくれました。人形解説の他、三番叟の足や壺坂の後見に入ってくれました。
公演終了後、地域のみなさんに三番叟がご挨拶。握手をしながら笑顔で三番叟に「早く自分のお家に帰りたいよ」と語りかけたおばあさん。思わずはっとしてしまいました。震災の苦しみ、深い悲しみ、実際に経験していない私たちが言葉でそれを表現することは、とてもとても難しいことだと感じています。『三番叟』は神様の使い。三番叟で大地の復興と宮古のみなさんの幸せをお祈りすること・・・私たちにできることはそれだけかもしれませんが、喜んでくださる方が少しでもいるなら続けていきたいと思います。最後に「今日は福をもらって帰れそうです。ありがとう」とまた笑顔で言ってくださいました。