2011-09-30

あしり座思ひ出アルバム?9月編

公演・ワークショップ・講習会・・・とあしり座の活動が大変めまぐるしかった9月。「いつ?何を?どこで・・・?」記憶喪失気味のとっちらかった頭の中を整理するためにもちょっと振りかえらせていただきます。すでに報告済みの内容も多々ありますがご了承くださいませ。それではスタート!


◆9/1(木)、2(金) 義太夫講習会・・・8/30(火)より4日間の開講。来年1月まで全3期開講予定。札幌発の義太夫を目指して! ◆9/3(土)、4(日) こども舞台体験プログラムふれアート「三人遣い体験」・・・小学生から高校生を対象とした2日間の人形操作ワークショップ。2日目の最後には保護者の方もお呼びしてミニ発表会を行いました。 ◆同日、ふれアート終了後19:00よりあしり座稽古・・・岩手被災地支援公演に向けて。 ◆9/6(火)~9(金) ユースクラス&人形浄瑠璃講習会Ⅲ期・・・ユースクラスは9/24(土)の卒業公演と12/23(金)の発表会に向けて、大人の部は来年2月の発表会に向けての稽古。
◆同期間、講習会終了後21:00よりあしり座稽古・・・今月予定している依頼公演、被災地公演などの稽古を実施。9/7(水)の稽古中の一枚。・・・ん?この感じなんか見たことあるような?
こ、これだ!物品庫に眠っていた15~6年前?の写真。(↓) 今は昔・・・。◆9/10(土) 第52回北海道人形劇フェスティバルinなよろ・・・開会式での三番叟上演の他、商店街での人形展示、ワークショップなどを実施。9/12(月)の名寄新聞に記事が掲載されています。


→ http://www.nayoro-np.com/news/2011-09-12.html


・・・下の写真は人形展示の様子ではありません。人形を立てる仕立て台を忘れちゃっただけ。◆同日、ユースクラス&あしり座稽古・・・ユースクラスの卒業公演稽古終了後、依頼公演や来年2月のあしり座定期公演に向けての稽古。
◆9/15(木) あしり座稽古&積み込み・・・岩手出発の前日。最終稽古とトラックへの荷物の積み込み作業。 ◆9/16(金) 岩手県宮古市に向けて札幌出発。◆9/17(土)、18(日) 岩手県被災地応援人形劇公演・・・17(土)14:30~宮古市総合福祉センター(老人デイケア施設)、18(日)13:00~旧白浜小学校給食室にて上演。
◆9/19(月・祝) 手稲神社公演・・・19日午前、岩手より無事帰札。荷物を整理後、午後14:45からの手稲神社に向け出発。


◆9/21(水)~23(金) ユースクラス&人形浄瑠璃講習会Ⅳ期・・・21(水)昼よりユースクラス卒業公演のための舞台仕込み。17:00~ユースクラス稽古、19:00~講習会稽古。
◆9/24(土) ユースクラス卒業公演・・・高校3年生6名が卒業を迎えました。
◆同日、ユースクラスの打ち上げと舞台の片づけが終了後に「大人打ち上げ」・・・師匠の誕生日一カ月前祝い。
もはやあしり座恒例。今回は思い切って信乃太夫先生と弥栄先生を巻き込んで(!)の「寿司ジャン」。お誕生日の古柳師匠がひとつも食べることができないという厳しい結果に・・・。師弟関係をも覆す恐ろしい勝負の世界。
◆9/25(日) あしり座稽古・・・来年2月の定期公演に向けて『傾城阿波鳴門 十郎兵衛住家の段』の稽古。・・・以上、あしり座9月の活動でした。

2011-09-24

ユースクラス卒業公演

2011年9月24日(土)15:00開演
【ざ・にんぎょうじょうるりユースクラス発表会~卒業公演】
①『二人三番叟』 ②『日高川入相花王 渡し場の段』③『傾城恋飛脚 新口村の段』舞台袖で見守るユースクラスの後輩たち
無事終演。とても立派な舞台をみせてくれました。
最後は全員で三本締め!
ユースクラス卒業おめでとう!これからのますますの活躍を祈っています。

卒業公演当日・本番直前!

本番当日。今回の卒業公演は生演奏で上演をするため、初めて生の義太夫に合わせての人形稽古を午前中に行いました。『傾城恋飛脚 新口村の段』
親と子を一目あわせてあげたいと、忠兵衛が隠れる障子に手をかけてしまう梅川。最後の舞台挨拶のための整列。卒業生の6名以外にも、こんなにたくさんの子どもたちがこの舞台に携わっています。ゲネが終了。
・・・昼休憩後、つぎつぎと楽屋に呼び出される卒業生たち。
大人からのサプライズ!卒業公演を華々しく飾るために、子どもたちに袴を用意。「当日まで内緒にしよう」と準備をしてきましたが・・・詰めの甘いあしり座さんの不穏な動きに子どもたちも薄々気づいていた様子?師匠に着付けをしてもらい、気を引き締めて舞台に向かいます。

2011-09-23

ユースクラス卒業公演前日

いよいよ明日は高校3年生6名の卒業公演です。今日から西川古柳師匠が来札し、本番に向けての最終稽古を実施しました。舞台準備は万全!当日配布するパンフレットも完成しました。 『ユースクラス発表会によせて』
やまびこ座がオープンして23年が経ちました。そして、その6年後の平成6年に北海道初となる人形浄瑠璃の活動が、このやまびこ座で始まりました。当初は、伝統のない北海道で人形浄瑠璃を根付かせるなんてことは到底無理なことだろうと言われてきました。しかし、17年が経った現在では、人形浄瑠璃における様々な取り組みが、このやまびこ座から発信されています。17年間の活動の中で、札幌の人形浄瑠璃をさらに盛り上げていくことになったのが「ざ・にんぎょうじょうるりユースクラス」です。
12年前の平成11年からスタートしたこの事業は、当初3名の中学1年生の女の子だけでした。しかし、現在では総勢23名の中学校1年生から高校3年生までの子どもたちが活動を行っています。この中で、今回卒業を迎える高校3年生が6名おります。彼らは、小学校6年生から活動を始め、イギリス海外公演に2回、長野県飯田市や道内各地での公演、また人形浄瑠璃の本場である淡路島の南淡中学校との共演など大人顔負けの活動を行ってきました。 我々大人にとって、子どもたちと人形浄瑠璃を通して触れ合うことができたことは、大きな活力となりました。子どもたちを指導することによって、我々自身も一緒に勉強し、さらには、札幌の人形浄瑠璃のレベルを上げていくことにつながっていったからです。しかし、一番は、子どもたちの一生懸命さや笑顔に支えられ、次に向かって頑張っていこうという気持ちにさせてもらい、子どもたちの古典という堅苦しさにとらわれない自由さやナチュラルさに刺激を受け、1歩ずつ前に進むことができたのだろうと思っています。
今日、卒業する6名には「おめでとう」と同時に感謝の言葉を伝えたいと思います。そして、今日君たちにとってゴールではなく、スタートです。いまだかつて、ユースクラスでは上演することがなかった「新口村」にチャレンジします。将来の札幌の人形浄瑠璃の歴史を作っていくことを信じて。本当にありがとう!!最後に、この17年間、温かく指導してくださっている西川古柳師匠には感謝の言葉を尽くしても尽くしきれません。また、このために東京から駆けつけてくださった竹本信乃太夫さん、鶴澤弥栄さんにも、公演に華を添えていただき本当に感謝しております。最後まで、彼らの熱演を応援してください。
札幌市こどもの劇場館長 矢吹英孝 【※当日パンフレットより抜粋】
子どもたちの想い、劇場の想い、あしり座の想い、みんなの想いが詰まった公演です!

2011-09-21

9月18日 岩手県被災地公演報告②-2

舞台準備も完了。今回あしり座と共に公演会場を回っていただいている太夫・竹本信乃太夫先生と三味線・鶴澤弥栄先生が本番前に音合わせ。過密なスケジュールの中、東京から駆けつけてくださいました。開演までまだ時間があったので町を散策。庭先に綺麗に花が咲き趣のある町並み。 会場から歩いて数百メートルのところに海があります。
高い防波堤を超えて海岸へ。静かな町。穏やかな海。
一度集会所に戻り、公演を周知していただくためチラシを配りに行くことに。仮設住宅内と地域の方にチラシを配り、札幌の“工作おじさん”から預かった手作りおもちゃを出会った子どもたちに渡しました。たくさん観に来てくれるといいなぁ。
開演前、公演会場周辺を拍子木を打ち鳴らし歩く。地域の自治会長さんが放送で呼び掛けもしてくれて、たくさんの地域の方が集まってきてくれました。
今日も残暑が厳しい日。近所の方が扇風機を貸してくれました。「初めて見るよ」「テレビでは見たことあるけど・・・」「昔見たことがあるけど久しぶり」と口々に。和やかな雰囲気。
13:00開演 「・・・肩肘張らずに気楽に楽しんでください。」座頭挨拶の後、『二人三番叟』
鈴の段で客席へ。豊かな実りと生命の繁栄を祈る二人の三番叟。
『人形解説』 後ろでは次の演目『壺坂観音霊験記』へのセット変え。
観音様に祈願する沢市とお里。上演終了。仮設住宅の方、周辺地域の方など約50名に観劇していただきました。実際に岩手に訪れるまでに考えたこと。演目はこれで良いのか、押しつけになってはいけない、お芝居が好きな人だけではない、生活圏に入り芝居をすること・・・etc. 被災地域で上演することに少なからず感じていた不安が、やさしいおばあちゃんの言葉で和らぐ。「お芝居も良かったけどあんたたちの人が良かったから嬉しかったよ」気さくにあたたかく迎え入れてくれた白浜地区のみなさんに感謝です。