2010-03-14

3/9~11 沢則行氏「フィギュア・アート・シアター」WS

札幌市教育文化会館主催の「SAPPORO×SAWA フィギュア・アート・シアター『注文の多い料理店』ワークショップ&公演制作発表」事業。この事業はチェコを拠点とし世界で活躍する人形師・沢則行さんによる3年に渡る長期ワークショップで、人形劇の新たな手法「フィギュア・シアター」を1から学び、世界で通用するプロの人形役者の養成を目指す…というものです。沢則行さんより依頼をうけ、この講座の受講生を対象とした三人遣いのワークショップを実施してきました。受講生は役者、舞踏家、朗読、音楽家etc…。個性的で大変熱心な方たちばかり!初日は「足遣い養成マッシーン」を使用し、立役・女形の足遣いの稽古。2日目は三人一組になり実際に人形を持ち、「主遣い」「左遣い」「足遣い」と順番に練習していきました。そして最終日は「三番叟チーム」「型チーム」「お七チーム」に分かれ、1時間ちょっとの練習の後、3日間の成果を発表(なかなか強引)。短時間の練習にも関わらず、素晴らしい集中力で拍手喝采!の成果を見せてくれました。2009年の6月より始まったこのプロジェクト。沢さんの指導のもと、これからまだまだ色々なことを吸収して来年度の発表公演を迎えることと思います。3日間という短期間でしたが、あしり座がこのわくわくするような素敵なプロジェクトに携われたことを嬉しく思います。来年の発表公演が楽しみ!!

■フィギュア・アート・シアター
俳優が衝立や幕の後ろに隠れ人形を操る「パペットシアター」に対して、人形に限らず様々な物(=オブジェクト)、仮面、または俳優自身も役として登場し、総合的に作品を創りあげる手法。チェコやポーランドで生まれ世界中に広がった舞台様式。




そしてWS終了のクールダウンは…
Let's Sanbaso Dance!!!

2010-03-11

②2/27、28教育文化会館会場



『三人三番叟』


『人形解説』





『伊達娘恋緋鹿子 火の見櫓の段』
『曽根崎心中~序詞 生玉社前』(朗読)












『曽根崎心中~天満屋の段』 『曽根崎心中~真実 九平次の偽り』(朗読)










『曽根崎心中~天神森の段』










2010-03-10

①2/21やまびこ座会場

10:40『幕開き三番叟』上演11:00開演
『伊達娘恋緋鹿子 火の見櫓の段』上演 11:30八王子車人形×あしり座 『日高川入相花王 渡し場の段』上演



















12:00 昼休憩
12:40『ヤング三人三番叟』 上演



















13:00~14:00『三人遣いワークショップ』&『義太夫ワークショップ』実施










14:00~14:30『車人形ワークショップ』実施
14:30~16:00『曽根崎心中』上演










2010-03-01

あしり座15周年記念公演終了!

昨日、28日に「さっぽろ人形浄瑠璃芝居あしり座15周年記念公演」全日程を終了いたしました。ご来場いただいたお客様、ご協力いただいたすべての関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。おかげさまで全公演たくさんのお客様に観ていただくことができ、記念公演を華々しく開催できたことに感謝!です。さてさて、この2週間余裕がなさすぎてなかなかブログ更新ができなかったフラストレーションを、公演を振り返りながらたっぷり解消させていただきます!
21日のやまびこ座会場は、あしり座誕生の場所でありホームグラウンド。特別な思い入れがある会場であるだけに、恩返しの意味も込めて「劇場を盛り上げるような特別企画を!」と考えてきました。結果、全館借り切ってのあしり座大祭り(?)を実施。11~16時までの5時間という長い時間どっぷりと人形浄瑠璃の世界を楽しんでいただきました。特別企画の内容は、先日のブログでご紹介した「芝居弁当&こだわりのホット茶」の他、館内の様々な場所から三番叟が登場し最終的にロビーに集結して踊りまくる『ヤング三人三番叟』(←自称「若手」が主遣いの三番叟)。また、『曽根崎心中』に出演される太夫、三味線さんが直接指導をしてくれる「義太夫体験」コーナー、松羽目を飾った特設セットでの「三人遣い体験」コーナーなどのワークショップも実施しました。そして何といっても目玉企画は"八王子車人形×あしり座"による『日高川入相花王 渡し場の段』の上演でした。八王子車人形家元・西川古柳師匠の「15周年を盛り上げるためにできることならなんでもしてあげるよ」というお言葉に甘え実現した上演。思えば札幌で人形浄瑠璃講習会を始めることができたのも、師匠の「私でできることであればお手伝いしますよ」という一言。この16年間は師匠の指導力とそのお人柄によって成りたっているといっても過言ではありません。他にも「車人形ワークショップ」(また甘えてしまった・・・)、喫茶「天満屋」、展示コーナー、グッズ販売などを実施。お客様と座員が直接触れあえる機会にもなり、やまびこ座会場ならではのあたたかい雰囲気をお伝えできていれば幸いです。
そして、27日・28日の教育文化会館会場。今回のメイン演目は新作の『曽根崎心中』でしたが、やまびこ座公演とはまた違う特色を・・・ということで『三人三番叟』を初披露。広い教文会場にはぴったりの華やかな演目となりました。『曽根崎心中』はやまびこ座での初演から一週間。手直し、稽古を重ねさらに進歩した曽根崎をお見せすることができたのではないかと思います。今回は15周年の新たな演出として、それぞれの段を義太夫と朗読で上演しました。大作であるだけに試行錯誤、難しい演目ではありましたがやればやるほど難しくて面白い!これからまた回を重ねてあしり座らしい曽根崎を上演していけると良いなぁと思います。「伝統を守るのではなく、どのように発展させていくのか。北海道だからこそできる人形浄瑠璃を考えていくことが大切である」このお言葉が「あしり座らしさ」の原点となっていると思います。
最後に、西川古柳師匠をはじめ、あしり座公演で長年お世話になっております竹本信乃太夫氏、鶴澤弥栄氏のお二人、さらに今回この大作に挑むにあたり多大なるご協力をいただきました竹本弥清太夫氏、鶴澤弥々氏、教文公演を支えてくれるために東京より駆けつけてくださった西川柳時氏には感謝の言葉を尽くしても尽くしきれません!この場をお借りしてお礼申し上げます。(・・・大変お世話になった札幌のスタッフのみなさまには後日直接お礼を) ※上演写真は後日UPできればと思います。しばしお待ちください☆