2011-09-24

ユースクラス卒業公演

2011年9月24日(土)15:00開演
【ざ・にんぎょうじょうるりユースクラス発表会~卒業公演】
①『二人三番叟』 ②『日高川入相花王 渡し場の段』③『傾城恋飛脚 新口村の段』舞台袖で見守るユースクラスの後輩たち
無事終演。とても立派な舞台をみせてくれました。
最後は全員で三本締め!
ユースクラス卒業おめでとう!これからのますますの活躍を祈っています。

卒業公演当日・本番直前!

本番当日。今回の卒業公演は生演奏で上演をするため、初めて生の義太夫に合わせての人形稽古を午前中に行いました。『傾城恋飛脚 新口村の段』
親と子を一目あわせてあげたいと、忠兵衛が隠れる障子に手をかけてしまう梅川。最後の舞台挨拶のための整列。卒業生の6名以外にも、こんなにたくさんの子どもたちがこの舞台に携わっています。ゲネが終了。
・・・昼休憩後、つぎつぎと楽屋に呼び出される卒業生たち。
大人からのサプライズ!卒業公演を華々しく飾るために、子どもたちに袴を用意。「当日まで内緒にしよう」と準備をしてきましたが・・・詰めの甘いあしり座さんの不穏な動きに子どもたちも薄々気づいていた様子?師匠に着付けをしてもらい、気を引き締めて舞台に向かいます。

2011-09-23

ユースクラス卒業公演前日

いよいよ明日は高校3年生6名の卒業公演です。今日から西川古柳師匠が来札し、本番に向けての最終稽古を実施しました。舞台準備は万全!当日配布するパンフレットも完成しました。 『ユースクラス発表会によせて』
やまびこ座がオープンして23年が経ちました。そして、その6年後の平成6年に北海道初となる人形浄瑠璃の活動が、このやまびこ座で始まりました。当初は、伝統のない北海道で人形浄瑠璃を根付かせるなんてことは到底無理なことだろうと言われてきました。しかし、17年が経った現在では、人形浄瑠璃における様々な取り組みが、このやまびこ座から発信されています。17年間の活動の中で、札幌の人形浄瑠璃をさらに盛り上げていくことになったのが「ざ・にんぎょうじょうるりユースクラス」です。
12年前の平成11年からスタートしたこの事業は、当初3名の中学1年生の女の子だけでした。しかし、現在では総勢23名の中学校1年生から高校3年生までの子どもたちが活動を行っています。この中で、今回卒業を迎える高校3年生が6名おります。彼らは、小学校6年生から活動を始め、イギリス海外公演に2回、長野県飯田市や道内各地での公演、また人形浄瑠璃の本場である淡路島の南淡中学校との共演など大人顔負けの活動を行ってきました。 我々大人にとって、子どもたちと人形浄瑠璃を通して触れ合うことができたことは、大きな活力となりました。子どもたちを指導することによって、我々自身も一緒に勉強し、さらには、札幌の人形浄瑠璃のレベルを上げていくことにつながっていったからです。しかし、一番は、子どもたちの一生懸命さや笑顔に支えられ、次に向かって頑張っていこうという気持ちにさせてもらい、子どもたちの古典という堅苦しさにとらわれない自由さやナチュラルさに刺激を受け、1歩ずつ前に進むことができたのだろうと思っています。
今日、卒業する6名には「おめでとう」と同時に感謝の言葉を伝えたいと思います。そして、今日君たちにとってゴールではなく、スタートです。いまだかつて、ユースクラスでは上演することがなかった「新口村」にチャレンジします。将来の札幌の人形浄瑠璃の歴史を作っていくことを信じて。本当にありがとう!!最後に、この17年間、温かく指導してくださっている西川古柳師匠には感謝の言葉を尽くしても尽くしきれません。また、このために東京から駆けつけてくださった竹本信乃太夫さん、鶴澤弥栄さんにも、公演に華を添えていただき本当に感謝しております。最後まで、彼らの熱演を応援してください。
札幌市こどもの劇場館長 矢吹英孝 【※当日パンフレットより抜粋】
子どもたちの想い、劇場の想い、あしり座の想い、みんなの想いが詰まった公演です!

2011-09-21

9月18日 岩手県被災地公演報告②-2

舞台準備も完了。今回あしり座と共に公演会場を回っていただいている太夫・竹本信乃太夫先生と三味線・鶴澤弥栄先生が本番前に音合わせ。過密なスケジュールの中、東京から駆けつけてくださいました。開演までまだ時間があったので町を散策。庭先に綺麗に花が咲き趣のある町並み。 会場から歩いて数百メートルのところに海があります。
高い防波堤を超えて海岸へ。静かな町。穏やかな海。
一度集会所に戻り、公演を周知していただくためチラシを配りに行くことに。仮設住宅内と地域の方にチラシを配り、札幌の“工作おじさん”から預かった手作りおもちゃを出会った子どもたちに渡しました。たくさん観に来てくれるといいなぁ。
開演前、公演会場周辺を拍子木を打ち鳴らし歩く。地域の自治会長さんが放送で呼び掛けもしてくれて、たくさんの地域の方が集まってきてくれました。
今日も残暑が厳しい日。近所の方が扇風機を貸してくれました。「初めて見るよ」「テレビでは見たことあるけど・・・」「昔見たことがあるけど久しぶり」と口々に。和やかな雰囲気。
13:00開演 「・・・肩肘張らずに気楽に楽しんでください。」座頭挨拶の後、『二人三番叟』
鈴の段で客席へ。豊かな実りと生命の繁栄を祈る二人の三番叟。
『人形解説』 後ろでは次の演目『壺坂観音霊験記』へのセット変え。
観音様に祈願する沢市とお里。上演終了。仮設住宅の方、周辺地域の方など約50名に観劇していただきました。実際に岩手に訪れるまでに考えたこと。演目はこれで良いのか、押しつけになってはいけない、お芝居が好きな人だけではない、生活圏に入り芝居をすること・・・etc. 被災地域で上演することに少なからず感じていた不安が、やさしいおばあちゃんの言葉で和らぐ。「お芝居も良かったけどあんたたちの人が良かったから嬉しかったよ」気さくにあたたかく迎え入れてくれた白浜地区のみなさんに感謝です。

9月18日 岩手県被災地公演報告②-1   

宮古市2日目。本日の公演会場である白浜地区の「旧白浜小学校」へ向け出発。前日にお話しを伺った宮古市社会福祉協議会の担当者の方によると、白浜地区までの道は津波の被害が大きく、大変道が悪いとのこと。余震も続いており万が一津波警報がでた時は、迷わず行くのを中止してくださいとのことでした。 車を走らせるにつれ、被害の大きさを物語る建物、景色が広がっていく。
目についたのは復旧していない信号機。普通の生活を取り戻したかのようにみえる街の中でさえこのような信号機は多い。

廃車の山、がれきの山、壊れた生活用品の山、たくさんの山が続く。

白浜地区に続く海沿いの道路を走る。ガードレールは津波に流されている。対向車とすれ違うのも難しい細い道路を互いに譲り合いながら目的地へ進みます。
白浜地区の仮設住宅へ到着。敷地内にある旧白浜小学校の給食室が本日の会場。
通路にトラックを入れさせていただき公演の準備を開始。

昨日とは違い天井の低い集会スペースのため、木材を切り会場の大きさに合わせて舞台をセッティングしました。

2011-09-20

9月17日 宮古秋祭り

それぞれ別な会場で公演をしていた古柳師匠、えりっこさんたちとホテルで合流し夕食をとるため宮古の街へ。食事もひと段落した頃、外から賑やかな音が。この日は宮古市内の秋祭りが盛大に開催されていました。音と華やかな光の方向へ行ってみると・・・『宮古あばれ太鼓』!!大きな船の形をした山車に乗った若者が太鼓を打ち鳴らし威勢の良い掛け声でパワー全開! 「祭りは参加しなきゃ意味がない!」と勝手に山車を引っ張り出すあしり座。参加型のお祭りなのかは?でしたが・・・誰にもとがめられることなく見事参加成功(?)。東北の祭りのパワーを体感。
祭りの華やかな光は希望の光。

9月17日 宮古市のボランティアさん

今回、公演を受け入れてくださった宮古市総合福祉センターは、災害ボランティアの連絡、調整などの活動拠点となっている場所。この日も、一般のボランティアさんの他、県外からの行政ボランティアの方たちが。その中に札幌市の職員の方も!「同郷です」とにっこり。なんだか心強く嬉しい気持ちになりました。公演終了後に被災者の方から差し入れでいただいたというサンマをごちそうしていただきました。 ボランティアの方が炭火で焼いてくれたぷりっぷりのサンマ!とっても美味しい!!
宮古市では、がれきの撤去などはひと段落したそうですが、いまだ作業が追いつかずひどい状況の地域も多いようです。
まだまだボランティアさんの力が必要な復興への道。私たちも元気をもらいました。

9月17日 岩手県被災地公演報告①

早朝4時45分 青森八戸港に到着。前日あしり座のママが作ってくれたおにぎりを食べながら高速で岩手県宮古市へ。今回は、あしり座の他に札幌から人形劇団「えりっこ」さんと、東京から八王子車人形の西川古柳師匠が岩手入りをしました。

元気がでるおにぎり車からの景色。テレビで見た光景を自分の目で見る。震災から6か月。震災直後はどんな光景が広がっていたのか、現実に起こった事の大きさにとまどう。
9:00 公演会場の「宮古市総合福祉センター」に到着。
大きな体育館が会場。ブルーシートの後ろには支援物資が積まれていました。舞台仕込み中。本日の公演は福祉センターの老人デイケアを利用されている高齢者の方たちにご覧いただきます。
14:30開演 座頭の挨拶からスタート。 


『二人三番叟』 天下泰平、国土安穏、五穀豊穣、東北の大地の復興を心より願って大地を踏みしめます。
『人形解説』 『壺坂観音霊験記 山より谷底の段』 盲目の沢市は、三年祈願しても治らない自分の目と、そんな自分と暮らしを共にする妻のお里の将来を悲観し谷底に身を投げます。お里は嘆き悲しみ、盲目の沢市があの世で迷うのを助けようと沢市の杖を胸に抱き、沢市の後を追い谷底に身を投げます。すると観音様があらわれ、お里の信心と二人のお互いを思う純粋な心を讃え、二人を生き返らせます。沢市の目も開き、二人が喜び踊るハッピーエンドの演目です。

残暑も厳しい中、35名の高齢者の方たちと職員の皆様にご覧いただきました。ありがとうございました。