いよいよ明日は高校3年生6名の卒業公演です。今日から西川古柳師匠が来札し、本番に向けての最終稽古を実施しました。舞台準備は万全!当日配布するパンフレットも完成しました。 『ユースクラス発表会によせて』
やまびこ座がオープンして23年が経ちました。そして、その6年後の平成6年に北海道初となる人形浄瑠璃の活動が、このやまびこ座で始まりました。当初は、伝統のない北海道で人形浄瑠璃を根付かせるなんてことは到底無理なことだろうと言われてきました。しかし、17年が経った現在では、人形浄瑠璃における様々な取り組みが、このやまびこ座から発信されています。17年間の活動の中で、札幌の人形浄瑠璃をさらに盛り上げていくことになったのが「ざ・にんぎょうじょうるりユースクラス」です。
12年前の平成11年からスタートしたこの事業は、当初3名の中学1年生の女の子だけでした。しかし、現在では総勢23名の中学校1年生から高校3年生までの子どもたちが活動を行っています。この中で、今回卒業を迎える高校3年生が6名おります。彼らは、小学校6年生から活動を始め、イギリス海外公演に2回、長野県飯田市や道内各地での公演、また人形浄瑠璃の本場である淡路島の南淡中学校との共演など大人顔負けの活動を行ってきました。 我々大人にとって、子どもたちと人形浄瑠璃を通して触れ合うことができたことは、大きな活力となりました。子どもたちを指導することによって、我々自身も一緒に勉強し、さらには、札幌の人形浄瑠璃のレベルを上げていくことにつながっていったからです。しかし、一番は、子どもたちの一生懸命さや笑顔に支えられ、次に向かって頑張っていこうという気持ちにさせてもらい、子どもたちの古典という堅苦しさにとらわれない自由さやナチュラルさに刺激を受け、1歩ずつ前に進むことができたのだろうと思っています。
今日、卒業する6名には「おめでとう」と同時に感謝の言葉を伝えたいと思います。そして、今日君たちにとってゴールではなく、スタートです。いまだかつて、ユースクラスでは上演することがなかった「新口村」にチャレンジします。将来の札幌の人形浄瑠璃の歴史を作っていくことを信じて。本当にありがとう!!最後に、この17年間、温かく指導してくださっている西川古柳師匠には感謝の言葉を尽くしても尽くしきれません。また、このために東京から駆けつけてくださった竹本信乃太夫さん、鶴澤弥栄さんにも、公演に華を添えていただき本当に感謝しております。最後まで、彼らの熱演を応援してください。
札幌市こどもの劇場館長 矢吹英孝 【※当日パンフレットより抜粋】
子どもたちの想い、劇場の想い、あしり座の想い、みんなの想いが詰まった公演です!
6月 QUYURI・805 合同公演 (北海道)
1 週間前
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